入局(大学院)を希望する方へ
大学院のコンセプト
臨床も研究もできる人材の育成
1年〜2年の前期までは主に上級医の指導の下、日々の臨床に携わりながら診断方法、治療計画の立案、治療の実際(手術、術後管理、経過観察)について学ぶ。 2、3年生で研究にウェイトを置きながら週に1〜2回外来での診療を行う。 3年生の後半から4年生の前期にかけて論文作成、4年生の後期には再び臨床に復帰
主な配属先
口腔病理
口腔組織
加齢医学研究所 生体防御学(免疫学)
顎口腔機能創建学
大学院生が参加する主な学会
歯科基礎医学会
IADR
骨代謝学会
口腔病理学会
日本口腔インプラント学会
日本口腔外科学会
顎顔面・口腔外科学分野の研究
- 顎関節疾患の病態形成のメカニズム
- 顎骨・歯槽骨の再建に関する研究
- 骨形成促進型デンタルインプラントの開発
- 骨形成促進型顎骨補填材料の開発
- 口腔癌の浸潤・転移に関する免疫組織学的研究
- Tissue Engineeringを応用した顎骨再建法の研究
- 3D CTを応用した顎変形手術に関する研究
大学院研究テーマ
- 口腔癌におけるヒトパピローマウイルス感染の関与に関する臨床病理学的研究
- 完全自己血液由来フィブリンゲル(CGF)の生体内分解挙動と生体反応
- 口腔内HPV感染における HPV-DNA検出法に関する研究、口腔外科手術におけるPGAシートと自己血由来フィブリン糊を用いた創部処置に関する検討
- 金属アレルギーにおける抗原提示細胞とT細胞の解析
- 癌の代謝産物に関する研究
- リン酸オクタカルシウムのラット骨欠損内における早期組織応答性
- ヒトパピローマウィルスと口腔扁平上皮癌との関連について
- 嵩上げ骨の骨質と維持に関する研究
- 人工的骨欠損形態における組織学的骨再生について
- 低侵襲骨造成法のための高強度および生分解性マグネシウム合金スクリューピンの開発
- 生体内吸収性材料の骨置換における骨細胞の役割についての研究
- 口腔癌におけるEph/Ephrin系の関連
- ビスホスホネート製剤によるマウス炎症反応に関する、LPSによる増強作用
- Evaluation of biological response by the dynamic and static periosteal activation
到達目標
大学院1年目
臨床
外来実習
- 比較的簡単な埋伏抜歯ができる。
- 顎関節症、口腔顔面痛患者の診察
- 有病者の外科処置
- インプラント患者の診断、治療計画の立案
病棟実習
研究
- 抄読会、輪読会で研究方法を学ぶ。
- 国内学会での症例報告
- リサーチカンファレンスへの参加、発表
大学院2年目
臨床
週2回の外来での診療
- 埋伏抜歯がひとりでできる。
- 顎関節症、口腔顔面痛患者の診察
- 有病者の外科処置
- インプラント患者の診断、治療計画の立案
- 海外での3か月の口腔外科臨床研修
研究
- 研究のスタート
- 国内学会での症例報告、臨床研究の発表
- リサーチカンファレンスへの参加、発表
大学院3年目
臨床
週1回の外来での診療
- 口腔外科手術を全般的にわたり理解できる。
- 外傷患者の処置ができる。
研究
- 研究の実践
- 研究成果の国内外学会での発表
- リサーチカンファレンスでの発表
大学院4年目
臨床
- 外来手術全般ができる。
- 皮膚縫合ができる。
- インプラントの埋入手術ができる。
- 静脈内鎮静法ができる。
- すべての患者の治療計画が立案できる。
研究
- 研究成果のまとめ
- 海外雑誌への投稿
- 国内外での学会発表
- すくなくとも1回、海外の学会での発表
- リサーチカンファレンスでの発表
- 麻酔科、救命救急センター、ICUでの研修
取得可能な資格
- 歯学博士 課程博士もしくは論文博士
- 日本口腔外科学会 認定医,専門医,指導医
- 日本顎関節学会 専門医,指導医
- 日本顎顔面インプラント学会 専門医,指導医
- 日本口腔インプラント学会 認証医、専門医
- 日本がん治療認定機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
- 口腔がん専門医
- 国際口腔顎顔面外科専門医
大学院生の声
まず1年生の時に外来診療、病棟診療の基礎を学びます。1年生はほぼ臨床に特化した時期となります。2年生以降は外来診療と研究をそれぞれのペースでこなしていきます。基礎研究室へ出向し、専門性の高い研究を実践することが多いです。そして大学院卒業までに学位論文のaccceptを目指すこととなります。
現在多数の大学院生が所属しており、手術件数も多く、活気のある医局です。臨床家として豊かな経験を積むことも、研究者として最先端の研究に携わることもでき、歯科医師として有意義な時間を過ごすことができます。コロナ禍においても、webカンファレンスなどを通し、綿密なコミュニケーションをとることができ、安心して相談などもできます。口腔外科に興味のある学生さんや研修医の先生方はぜひ遠慮なくご連絡ください。
文責 博士課程 4年 坪井 裕紀
入局(大学院)に関するお問い合わせ
東北大学大学院歯学研究科 顎顔面口腔再建外科分野
准教授 野上 晋之介
TEL:022-717-8350
FAX:022-717-8359
E-mail:shinnosuke.nogami.c4″AT”tohoku.ac.jp
上記のアドレスにご連絡の際は”AT”を@に変えていただきますようお願いします